7月13日、14日の2日間、宮城県川崎町にあるエコキャンプみちのくで、ちいさなたび→かわさきを開催しました。2011年10月にスタートした週末保養プログラムも今回で8回目になります。梅雨の合間にも関わらずお天気にも恵まれ、みどりがたっぷり生い茂るエコキャンプみちのくには、今回も元気いっぱいの子どもたちが大集合。にぎやかであたたかな2日間となりました。
エコキャンプのコテージ。
敷地も広く、みどりがたっぷり!です。
ちいたびスタッフごんちゃんお手製のプログラム。
今回もすてきなデザインですね。
今回は6組18名のお母さんたちと子どもたちが参加しました。子どもたちは2歳から12歳までと年齢も性別も多様。ちいさなたびは乳幼児を対象としたプログラムではありますが、その時々で週末のあたたかな時間を必要としているお母さんたちと子どもたち、みんなのためのプログラムです。今回は小学生の子どもたちを中心に中学生の参加もありましたが、それぞれがそれぞれの楽しみ方を見つけ、2日間を過ごしていました。
16時からオリエンテーションがスタート。お母さんたち、子どもたち、スタッフがそれぞれ自己紹介をして
スタートです。小さな子どもたちも元気いっぱいご挨拶できましたね。自己紹介を通じて自分と縁(ゆかり)のある土地にお住まいの方、近くにお住まいの方を見つけることもあり、初対面同士でも距離がどんどん縮まっていきます。
オリエンテーションが終わると、お母さんたちはりえさんの「アロマワーク」に参加、子どもたちはみんなで元気にお遊びタイムの始まりです。お母さんたちの今回のワークショップは「コロコロコロンづくり」。子どもたちから離れた静かな空間で、お互いの気持ちや想いをシェアし、自身を内観し、すてきな香りを自分自身と結びつけながら選びます。五感を通じて、香りを通じて自分自身と出会う静けさの中のやさしい時間に、お母さんたちの表情もみるみる凛としてゆくからすてきですね。
さて、この頃子どもたちは。
みゆきさんのビーズ屋さん、今回も大好評です。細い糸に小さなビーズを通す作業は集中力を必要としますが、自分の手でつくったものが完成することのよろこびが、子どもたちを虜にします。ちいさなものづくりのよろこび。かわいいビーズのブレスレットとネックレスがたくさんできています。
そして、お外組は元気に虫取り&カエル採り。この時期のエコキャンプにはちいさなアマガエルがいっぱい。虫かごにいっぱい捕まえました(もちろん後でリリースしましたよ)。
男の子チームも女の子たちも、元気に草むら探検。カブトムシはいないかな?クワガタはいないかな?果物で特製の液をつくって大きな樹に仕掛けをする男の子たちの姿も。敷地がとても広いエコキャンプみちのく。遠くまでみんなで一緒に冒険もしましたね。元気に遊んで、さて、そろそろお腹が空いて来たころかな?
アロマワークを終えたお母さんたちと元気に遊んできた子どもたち、お夕飯の時間です。子どもたちはすっかり仲良しになってごはんも一緒に。お母さんたちも初対面の方々ばかりでしたが、ワークショップを通じてすっかり打ち解けた様子です。
やさしいマクロビごはんを、みんなでおいしくいただきます。
お片づけをしたら、宿泊棟に戻ってそれぞれゆっくりと。お風呂は温泉なので、ゆっくりと体を休めることができますね。樹々に守られながら、やさしい夜を迎えます。
そして、2日目。
朝早くから昨日仕掛けたエサに虫が集まっているかどうか、早くも男の子たちがチェックしています。草木の香りがいっぱいして、気持ちのいい朝。
8時から朝ご飯。ビュッフェスタイルで食べたいものをお皿に乗せていただきます。パンも果物もおいしいね。にぎやかにリトリートの2日目がスタートです。
お外でゴハンも気持ちいいね。
朝ご飯が終わったら、お母さんたちは手仕事の時間です。今回は「ビーズ刺繍ワークショップ」。
ごんちゃんと一緒に、ちくちくちくちく、かわいいアクセサリーをつくります。手元の作業に集中してかわいいものをつくる、女性なら誰でも大好きなひと時ですよね。お母さんたちも真剣です。
子どもたちは、昨日に引き続きお外組&お家組に別れて、虫取りやビーズのアクセサリーづくり。ビーズのアクセサリーもいっぱい完成!みんな、すごいね。自分の分、お母さんの分、お家で待っている家族の分と、みんなの分をつくっている子どもたちのやさしさに、見守る側もほっこりとします。
かわいい塗り絵も完成。ほら、こんなに上手に塗れたよ!
たのしかった2日間ももうすぐ幕を閉じます。お昼からはさよならランチパーティ、メニューは毎回恒例のカレーライス。今回は夏野菜がたっぷりのっています。いっぱい遊んでお腹ペコペコの子どもたち、もりもり食べます。
お昼ごはんの後は、最後のお集り。最後に行われるシュタイナーの人形劇、今回は「いばら姫」です。最初は「えー、人形劇?」と言っていた大きな小学生も、劇がはじまった途端、いばら姫の世界にすっかり取り込まれていました。「お姫様、目を覚ますかな?」最後までドキドキワクワクしながら、みんなで観ましたね。
お集りの最後には、子どもたちにちいさなお土産が。今回は奄美大島から届いたサンゴもありました。ちいさなたびとご縁が生まれた奄美大島の皆さん。会場には奄美から届いたあたたかなメッセージも飾られていましたよ。
たのしい時間が過ぎるのはあっという間ですね。初めて出会ったお母さん同士、子どもたち同士、みんなすっかり打ち解け、仲良くなって、そしてまた、それぞれのお家に戻ってゆきます。ご参加くださったお母さんからは「ちいさなたびの息の長い活動は、福島県民にとっての励みになります」とのメッセージもいただきました。避難や移住をする選択、しない選択、それぞれの選択があります。そのどちらもリスペクトし、そして、「ちいさなたび」を必要としているお母さんたち、子どもたちに、やさしくあたたかな2日間を届けることができたらと、わたしたちは思っています。
今回も、子どもたちの、お母さんたちの、スタッフの、みんなの元気と、たのしさと、やさしさがたくさんたくさん響き合った2日間でした。たくさんの樹々、せせらぎ、お日さま、お月さま、草木、ちいさな生き物たちにあたたかく見守られ、やさしく包まれた「にじのふね」。次回は9月、お母さんと子どもたちを乗せてちいさな冒険のたびに出ます。